
理系の学生が、在学中や卒業後の就職前に多く利用しているのが派遣会社です。派遣会社と聞くとその日暮らしの日雇い労働者を想像しがちですが、そもそも派遣会社が以前は技術系派遣と呼ばれる高度なスキルを持つ人の働き方でした。つまり短期的にでもシステム開発のグループに参加して手助けをする、であったり高度なサーバー環境の運用へヘルプに入ったりする業務です。そういったものは誰にでも出来るという訳ではなく、派遣会社へ登録する段階で経験とスキルが確認されています。
つまり誰もが出来る仕事とはほど遠く、その時給も2、000円以上と高スキル案件だったのです。登録して派遣されるという形態だけが一般職まで流れて来て現在の形になっていますが、以前はそうでした。そして理系学生などを活用する研究機関も、派遣を利用しています。IT系と同様に理系派遣も当然ながら学歴を要求され、登録出来るだけで普通の人とは異なる存在です。
研究開発機関が特定の研究を進めるに当たり、短期で良いので増員したい場合に使われ、即戦力が求められます。といっても登録している年齢層的にどこかの研究機関にいたリーダー格が捕まえられるわけではないので、つまり学生がメインとなるでしょう。理系の大学に通っている学生や、卒業した後でもまだ就職をしていないといった人材が多く登録されており、その中からスキルに見合った人材を短期間採用して自社の手助けをしてもらうのです。
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